2022.02.13
# 音楽

「責任を持って布袋寅泰を完成させたい」キャリア40周年、60歳を迎えた今も衰えぬ情熱 

白鳥 純一 プロフィール

映画出演は、「積極的なチャレンジだった」

――布袋さんは、過去には俳優として映画に出演された経験もお持ちですが、今作をご覧になられた率直な印象をお聞かせください。

そうですね。今回はドキュメンタリーなので、演技をしているシーンはほとんどありませんが、俳優として参加させてもらった『SFサムライ・フィクション』(1998年)、『新・仁義なき戦い』(2000年)、『赤い月』(2004年)などの素晴らしい作品たちに比べたら、違和感はなく見られました。

俳優としての自分の演技には、本当に1%の自信もなくて…。自分の出演シーンを見ると、「すぐに映像を消したいな」と思ってしまうくらいなんですけどね。

――『SFサムライ・フィクション』、『新・仁義なき戦い』の2作品では、音楽監督も務められています。映画制作に携わられた経験は、布袋さんのキャリアにどのように影響しましたか?

もともと興味があった映画の作り方や、映画と音楽の関係。それらを学ぶには、最適な場だったと思っています。

もしかしたら、ギタリストの俺が演技をしたり、映画に出たりする必要はないのかもしれないんですけど、参加したことでたくさんの学びが得られましたし、その後の映画『キル・ビル』(2003年)との出会いやザ・ローリング・ストーンズとの共演(2014年・東京ドーム)にも繋がった。

もし、映画の世界に足を踏み出さなかったら、俺のストーリーも変わっていただろうしね。俳優としての自分は「0点」だと思っているんですが、勇気のある積極的なチャレンジに対しては「100点満点」をあげたいです。

 

――作中には、過去のライブ映像がたくさん登場しますが、当時のパフォーマンスをご覧になられて、感じたことはありますか?

僕自身もほとんど忘れていたような映像を、スタッフの皆さんがたくさん引っ張り出してくれて、懐かしい気持ちがこみ上げてきました。「あの時の俺は、こんな想いでステージに立っていたな」とか、改めて多くのことに気付かされましたし、「時を重ねると、自分自身に還ってくるんだな」と感じさせられましたね。

関連記事