2022.02.17
習近平の「台湾侵攻」で、これから日本に起こる「尖閣侵略」のヤバすぎるシナリオ
第三次世界大戦に近い形になるロシアによるウクライナ侵攻のどさくさに紛れて、中国が台湾侵攻に動く可能性がいま高まっていることは、前編記事『習近平が大暴走…ロシア「ウクライナ侵攻」のスキに狙う「台湾侵略」の危ない可能性』でお伝えしたとおりだ。
そのXデーとなるのが、北京オリンピック閉幕後だと専門家は指摘する。実際に'14年のソチ五輪後に、ロシアはクリミア半島の併合に踏み切った過去を習近平は周辺に研究させているというのだ。
愛国に陶酔する中国人
'14年2月、ソチ五輪終了後にウクライナ領だったクリミア自治共和国で親ロシア政権が成立。ロシア系住民の保護を目的にプーチン大統領はロシア軍を投入し、一気にクリミアを併合した。
このロシアによる一連のクリミア併合を仔細に研究しているのが、中国の習近平国家主席である。
『台湾有事』などの著書があるジャーナリストの清水克彦氏が言う。
「習氏は共産党や人民解放軍の幹部を集め、どういう経緯をたどって、ソチ五輪後にロシアがクリミアを併合したのか、そのプロセスを詳細に研究しろという指令を出しているようです。そのプロセスを台湾統一に重ねているのだと思います」

習近平国家主席にとって、台湾統一は避けられない「歴史的任務」である。中国は共産党による一党独裁政権を維持するためにも、対外拡張主義を続けなければならないと指摘するのは、元外務省国際法局長で同志社大学特別客員教授の兼原信克氏だ。