“毒親”“親ガチャ”という言葉がブームになり、親子関係の難しさが昨今話題となっているが、きょうだい関係もまた、多くの人を悩ませるもののようだ。とくに姉妹関係は難しいという。「姉の支配」に長年苦しみ続け、必死の思いで脱却した38歳の女性、夏美さん(仮名)の経験を紹介する記事、前編【出産祝いに10万円以上のベビーカー…30年以上続く、“実の姉”からのつらい支配】から続く後編です。

妹の意思を無視した、姉の一方的な決定

私はワクチンを打ち終わった後、2年近く会っていなかった両親の顔を見に行こうと思った。両親が「一度顔を見せにおいで」と言ってきたことも、決めた理由の一つだった。

しかし会いに行く当日の朝になって、突然母が電話をしてきたのだ。「お姉ちゃんが『危ない』って猛反対しているから、やっぱり今回はなしにしてくれない?」と。

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私はすごくびっくりした。なぜなら姉自身は、頻繁に両親の家を訪問していたからだ。母いわく、「アンタは仕事でたくさんの人に会ってるから、ウイルスを持ってるかもしれないって」という理由らしいが、姉だって外で仕事をしている夫や学校に行っている子供と毎日接しているのだ。

それでは私はこの先、いつ両親に会えるのか。両親は高齢だったので、もしかしたら会えないまま終わるんじゃないか、という悲しみも襲ってきて、電話を切った後、私は思わず号泣してしまった。