2022.02.21
# ロシア
プーチンの「焦り」…じつは一番恐れている「ロシア年金問題」の深刻事情
ウクライナ侵攻の「真相」プーチンはほんとうは「何を」考えているのか
ウクライナ情勢が世界を騒がせています。
そのような中、「そうは言ってもプーチンは戦争をしかけないだろう」という観測を表明する専門家の方々が増えています。
果たしてそうでしょうか。
確かに、ロシア政府はウクライナ東部の国境近くに展開していたロシア軍部隊が演習を終え、部隊の一部が撤退を始めると、2月15日に発表しました。
また、クリミア半島に展開する部隊も撤収を始めたとNHKなどが報じています。

ロシアのプーチン大統領は、ドイツのショルツ首相とモスクワで会談し、米欧と協議を継続する姿勢を示しています。ロイター通信によれば、ロシアのラブロフ外相は、プーチン大統領に「対話継続」を進言したとも報道されています。
一時は16日にも侵攻開始という観測も出ていただけに、目先の懸念はひとまず後退したと解釈できるでしょう。
しかしながら、ロシア議会は15日に、ウクライナ東部にあるドネツク人民共和国と、ルガンスク人民共和国を独立国として認めるべきだと、プーチン大統領に要請しています。これは、緊張緩和の流れに逆行する動きと言えるでしょう。
情勢は依然として不透明で、またロシア国内の動きも、一枚岩ではないように見受けられます。
「ロシアにはもともと戦争をする気はない」という見方も根強くあるのはどうしてでしょうか。