2022.02.21
# ロシア

プーチンの「本音」を知ればわかる、ウクライナ「楽観論」が危ない「3つの理由」

日本人は知らない「ロシアの深層」
立澤 賢一 プロフィール

やるなら「いましかない」

ロシアは2014年からずっと「経済制裁」を受け続けています。

そんなロシアは、「経済制裁」にはすでに「免疫」ができています。

そのため、「経済制裁」をちらつかせたところで、威嚇の武器とはなり得ない可能性が高いのです。

ニューヨークではロシアへの抗議デモが起きているが、バイデンにも打つ手はない Photo/gettyimages
 

また、アメリカ国内の世論の問題もあります。

アメリカにとって、ウクライナは戦略上重要な国ではあるでしょうが、あくまで「遠い国」です。

そのウクライナのために、アメリカ軍の兵士が流血することに、アメリカ国民が同意することはないと考えられます。

アメリカでは、いわゆる「ネオコン」と呼ばれる、軍産複合体と癒着した政治勢力がいるとされています。また、そうした「ネオコン」系人脈は、いまは民主党と距離が近いとも言われています。

いまのアメリカは、民主党のバイデン政権ですから、「ネオコン」にとっては活動しやすい状況とも考えられます。

そうした一部の権力者が、戦争を希求する可能性はあるのですが、アメリカ軍が行動を起こすには、あくまで議会の同意が必要です。

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