やるなら「いましかない」
ロシアは2014年からずっと「経済制裁」を受け続けています。
そんなロシアは、「経済制裁」にはすでに「免疫」ができています。
そのため、「経済制裁」をちらつかせたところで、威嚇の武器とはなり得ない可能性が高いのです。

また、アメリカ国内の世論の問題もあります。
アメリカにとって、ウクライナは戦略上重要な国ではあるでしょうが、あくまで「遠い国」です。
そのウクライナのために、アメリカ軍の兵士が流血することに、アメリカ国民が同意することはないと考えられます。
アメリカでは、いわゆる「ネオコン」と呼ばれる、軍産複合体と癒着した政治勢力がいるとされています。また、そうした「ネオコン」系人脈は、いまは民主党と距離が近いとも言われています。
いまのアメリカは、民主党のバイデン政権ですから、「ネオコン」にとっては活動しやすい状況とも考えられます。
そうした一部の権力者が、戦争を希求する可能性はあるのですが、アメリカ軍が行動を起こすには、あくまで議会の同意が必要です。