2022.02.21
# ロシア

プーチンの「本音」を知ればわかる、ウクライナ「楽観論」が危ない「3つの理由」

日本人は知らない「ロシアの深層」
立澤 賢一 プロフィール

西側メディアに騙されてはいけない!

我々は基本的に西側メディアの情報に接していて、西側の価値観で物事を見てしまいクセがついています。

しかし、近年の国際情勢を、「ロシアの視点」で見ると、まったく別の世界が出現します。

西側の価値観としては、「クリミア併合を強行したロシアはけしからん」ということになります。

ただ、ロシアからすると、「もともと同じ旧ソ連で、経済・文化的にも近いウクライナを、NATO側が無理やり西側へ切り取っていった」と見えるわけです。

米バイデン大統領。ギリギリの駆け引きは、今後も続くだろう Photo/gettyimages
 

ロシアからすれば、「けしからん」のはアメリカやNATO、そしてアメリカの傀儡(かいらい)政権とも揶揄(やゆ)される、ウクライナのゼレンスキー現政権ということになります。もちろん、ゼレンスキー政権が、今後ロシアと融和的に物事を進め、軍事衝突が回避される可能性もあります。

我々が西側の価値観を持ってしまうことは仕方がありません。ただそれでは、物事の真相を見誤ってしまう可能性が高いと言えます。

SPONSORED