“女”というだけで大変なことがたくさんある

ーー作品の中では、子育てもして仕事もしてキラキラしているママ友と比較されて「莉子も昔はいろいろ頑張ってたよね」と夫に言われるシーンが描かれる。自分に自信がないとき、夫に言われるとグサッとくる“あるある”とも言えるセリフだろう。

上野さん:ママ友同士で美容トークをしたとしても、それは刺激にはなるけれど、結局きれいになった自分をみてほしいと思う対象は、最終的に男性(夫)という意見がとっても多かったんです。やはり何歳になっても女性のなかには「(男性から)女として見てほしい」という気持ちがあるように思います。

『女はいつまで女ですか』第2話より。上野りゅうじん/KADOKAWA
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――主人公の莉子は回を重ねるうち母親・妻・嫁・そして女…多くの顔を見せるようになります。どれも“女”であるがゆえの一面であり大変さだと思うのですが、女の大変さ・難しさはどこにあると思いますか?

上野さん:女であることで「大胆に行動しにくい」というところでしょうか。たとえば、女性は大きな口で豪快に食事することが良く思われなかったり、常に股を閉じて座ることを意識しなければならなかったり……。

生理周期や妊娠出産で、いつもよりパフォーマンスが落ちる時期があったりと、女性なら当たり前で些細な制限の連続が意識的にも無意識的にも行動を抑制しているんじゃないかな、と思うときがあります。自分ですらその“無意識の行動の抑制”に気付かないことが一番怖いな…と思うなかで、自分がもし「男に生まれてたら?」と考えると、「生理がないのは楽だろうな」「男だったら世界一周チャレンジも挑戦しやすいだろうな」って、想像が膨らみます。

そう思うと“女”というだけで、大変なことがたくさんありますよね。

男性との関係性においてもずいぶん意識が変わってきた現代ですが、それでもまだ「でしゃばりすぎてはいけない」「性的な要求を表に出し辛い」など、女性だからこそ表に出しにくいことはまだまだ多いような気がしています。

子育て面でも無意識に、男の子には「男らしいもの(色なら青とか)」、女の子には「女らしいもの(ピンクのものや、かわいらしいもの)」を選択させようとしてしまったり。つい先日“女はいつまで現役?”と検索してみたところ“男性からの視点(で、異性と扱われるまで)” という声がすごく多かったんです。ほかにも様々な意見はありましたが、みんな、“女であること”がどういうことなのか悩んでいるんだな~と感じた、最近です。