「はじめは見ている側が心配になるくらい緊張でガチガチでした。ただ、何とか番組に馴染もうと頑張っている姿勢が伝わってくるんです。その上、リアクションもいい。
秋田県男鹿半島を巡る回で、林田さんがナマハゲに囲まれて『怠け者はいねが〜!』と迫られる演出があるのですが、『働いています!許してください』と逃げ回ってしゃがみこむのがかわいらしかった」(女子アナウォッチャーの丸山大次郎氏)
林田がEテレで出演中のコント番組『植物に学ぶ生存戦略話す人・山田孝之』の脚本家を務める竹村武司氏はこう語る。
「収録の現場に台本を持ち込んでいる姿は一度も見たことがありません。いつも完璧に台詞を覚えてきていました。現場では『この台詞はどういう表情がいいですか』と相談してくれる。『ブラタモリ』で好感度を上げたのは、どんな現場でも一生懸命に取り組む姿が画面越しにも伝わってきたからだと思います」
そして、'20年から現在までアシスタントを務めているのが浅野である。近江と林田と同じように愛嬌抜群で、人の懐に入り込むのが上手かった。

埼玉県の長瀞回ではタモリが地学に関する話をしていると「わからない……」と困惑。タモリから「『おなかへったなあ』とか思ってたんじゃない?」と突っ込まれて、「それもありますけど……」と恥ずかしそうに返すやり取りが印象に残る。
残念ながら、浅野はコロナ禍であまりロケに行くことができていない。
ただ、収録中はタモリを感染させないように健気にソーシャルディスタンスを保ちつつも、本当は近くに行きたそうにしている様子が何ともいじらしかった。こうした親しみやすさで視聴者から大きな支持を受けた。