「責めている」ととられる理由は…

番組の最後に、家出中の当事者からメールが届いた。「子どものことばかり責めるような放送の仕方はやめてください」という主旨のものだ。

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番組スタッフが彼らに寄り添って作りたいと考えていたことは、私も打ち合わせから感じていた。だが、当事者からみたら、親と子どものすれ違いをそのまま流していて、子どもを責めていると感じるところがあったのかもしれない。私をはじめ、番組のスタッフたちも、思春期の少年少女の気持ちをどこかに抱えていたはずなのに。

そう、大人たちもかつて10代だった。だから、尾崎豊さんが後世に残る歌手と言われたり、みんな金八先生が好きだったりするのだと思う。しかし、だからこそ、こうも思うのだ。

それは本当に子どもの心配?
子どもをうまく育てられない人という風に見られないかという自分の心配ではない?

「どんな風に見られるかわかっているのか?」「そんなことして恥ずかしい」10代の私は、こんな言葉にうんざりしていた。

今回の特集も、家出する子たちに「どんな風に見られるかわかっている?」という言葉を投げつけたかったはずもない。ただ、親世代の家出とは、状況が変わっている。その危機感がもしかしたら、「責めている」と感じさせるものになったのだろうか。

写真提供/バービー