行動を制限すればいい、では決してない

では、10代の行動を制限すればいいのかというと、それは違うと思う。押さえつけたら彼らのモヤモヤが晴れるわけでもなく、その反発は別の形であらわれてしまう。そもそも反抗期とは、自立する上で必要かつ健全な心の過程で自然なことだ。

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今年4月から成年年齢が20歳から18歳に引き下げられる。令和の18歳といったら、鳴き真似をしてキツネを呼び寄せようと遊んでいた私の18歳とは比べものにならないほど賢い。ちなみにキタキツネは、コンコンではなく、高い声でクーンと鳴く。

写真提供/バービー

そんなことは置いておいて、若い人から悩みをよく聞く私としては心配なことがある。能力の高い彼らだが、それを操縦する役割を担う『意志』に覇気が感じられないことだ

つまり、悩んでいる人の多くは、なんだってできるはずなのに、自分の意思で決めることができない人が多い印象だ。褒められることではないかもしれないが、そんななか、自分の足で立ち上がり、家出を決意する彼らは、これからどんどん進化していくのではないかと勇ましく感じる。

行動をコントロールしたら、自己決定できない人間になりかねない。そして、それは自己肯定感の低さにも繋がると思う。せめて、18歳までに自分で考えて決断する練習をさせてほしい。時に、失敗する経験も。それを見守り、本当に困っていたら手を差し伸べる大人になりたい。