2022.03.03
# エンタメ

日テレとYOSHIKIの「オーディション企画」が批判される3つの理由…忘れられぬ“前科”とは

木村 隆志 プロフィール

避けられぬ「Nizi Project2」との比較

思わぬ批判を受けている3つ目の理由は、オーディション番組が多すぎること。この2年あまりで日テレが3番組、TBSが2番組、テレビ東京が1番組を放送している。

さらに、放送こそこれからだが、すでに昨秋から「Nizi Project Season2」のオーディションがスタート。すでに『スッキリ』での放送も予告され、来春のデビュー予定も明かされていただけに、「YOSHIKI SUPERSTAR PROJECT X」との棲み分けがどうなるのか気になるところだ。

参加者やオーディションの内容が異なるとしても、この2つが比較されるのは確実であり、それは当事者たちにとっても大きなプレッシャーとなる。

また、NiziU、BE:FIRST、JO1、INIなど、過去に盛り上がったオーディションとの比較も避けられず、YOSHIKIと日テレにとっては腕の見せどころとなるだろう。

BE:FIRSTのプロデューサーであるSKY-HI/photo by gettyimages
 

しかし、現時点で「もうこの手のオーディション番組 飽きてきたのは私だけだろうか?」などの声が挙がっているのも事実。どれだけこれまでに見たことがないものを見せられるのか。そんなハードルが上がった状態でのプロジェクト始動が懐疑的な声につながったのかもしれない。

ともあれ、プロデューサーも放送局も、オーディションコンテンツとしてのエンタメ性を優先させるのではなく、夢を抱く若者の才能を開花させるようなオーディションとなることを祈りたい。

YOSHIKI(2003)/photo by gettyimages
YOSHIKI(2008)/photo by gettyimages
YOSHIKI(2021)/photo by gettyimages
SPONSORED