リバウンドを決して「悪者」ではない

極端な食事制限ダイエットを行っても、「私はリバウンドしなかった」という人もいるかもしれない。しかしそれは、よほどその食生活がその人の体や生活に合っていたか、拒食症をはじめとした摂食障害状態に陥っていることに気づいてないないかのいずれかだと思う。それぐらい、リバウンドは当たり前に起こる。

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リバウンドは決して「減量の失敗」などではなく、身体が飢餓状態という危機に対して、元の状態に戻ろうとする当たり前の仕組みが働いているということ。「現代人にはリバウンドなんて不要だ!」と思うかもしれないが、世界をみれば戦争などで食糧不足に陥る状況があるし、自然災害や事故・遭難などで食べ物が手に入らなくなる状況は誰にでも起こり得ることだ。人間は環境に適応しながら生命維持をしようとする動物なので、飢餓状態から脱するためにリバウンドという働きがあることは、とても理に適っていると思う。

それに歴史を見ると、人間は食にどん欲な生き物だ。食べるまでの加工が面倒なコンニャクや、調理方法を間違えれば中毒になってしまうフグ、腐っているのかわからない異臭を放つ発酵食品なども含めて、人類は「どうにかして食べたい!」と果敢に執着してトライ&エラーを繰り返し、こういったものが食べられるようになったのだと思う。そこまでしても食べたい、という食への執着がなかったら、私たち人類はすでに今存在していなかったかもしれない。

ダイエットの失敗は「弱さ」でも「負け」でもない。体が危機に対応しただけ。体が耐えられないダイエットだったという証。photo/iStock