リバウンドする食事制限の終わらない負の連鎖

太ったと感じたとき、「自分は食べ過ぎなんだ」と推測し、ネットなどの情報から、見よう見まねで食事から炭水化物を抜いたり、お菓子をやめたりして食べる量を減らす人が多いと感じる。

先日、ダイエットでリバウンド経験のあるフォロワーの方々に、「どんなダイエット方法でどれぐらいリバウンドしたのか」というアンケートを実施してみた。その結果、圧倒的にリバウンド率が高かったダイエット方法は、「何かを我慢したりコントロールする食事制限」だった。もう少し具体的に言うと、カロリー制限、糖質制限、脂質制限、炭水化物抜き、1日1食のみ、欠食、断食などだ。ちなみに運動もダイエットに組み込んでいても、何かを我慢する食事制限を同時に行うと、リバウンドしているケースが多かった

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さらに、リバウンドに至る経緯も似ていた。最初はみんな減っていく体重に喜ぶものの、ある時期を越えるとその反動がやってきて異常な食欲に取り憑かれてしまう。もしくは、元の食生活に戻ることで、体重も戻る。

特に、糖質制限は短期間で大幅に減量した後、大幅なリバウンドを経験している人がかなり多く、中には元の体重より増えたという人もいた。最近ではスーパーやコンビニなどで見かける商品パッケージに「低糖質」をアピールする商品や、SNSでバズる「低糖質レシピ」があるほど流行りのダイエット方法なので、挑戦する人が多いせいもあるかもしれない。糖質制限をよく知らない人も「糖質はよくないもの」「選ぶなら低糖質だよね」というイメージを抱いて、糖質オフ・低糖質に脳内が支配されて、どんどん糖質を抜いていくことも考えられる。糖尿病のガイドラインでも過度な糖質制限は推奨されていないし、ダイエットに詳しい食のプロである管理栄養士も偏った糖質制限は行うべきではないという人が多い。

また、急激な食事制限による大幅なダイエット&リバウンドは、体に負担をかける。そればかりか、自分のボディイメージが著しく歪んだり、食べることに対して恐怖心を抱いたり、「痩せたのに、また太った自分を他人に見られたくない」という気持ちから引きこもりがちになったり、メンタル的にも不安定になりやすい。すぐに痩せるダイエットは、リバウンドとセットになっていると思う。

後編では、「食べたい」「食べる」という感情や行動がいかに人間らしいことなのか、なおさんの経験と合わせてお伝えする。

今は、無理な制限はせず、おいしく楽しく食べることを意識しているという吉野なおさん。写真/吉野なおさん