2022.03.03

金沢大学が准教授に「不可解すぎる懲戒処分」…いま名門大で起きている「異常事態」の全容

長谷川 学 プロフィール

小川氏に経緯を聞いた。以下はその一問一答である。

「昨年7月に学長に会えと言われ、その後、会わないなら懲戒にするぞと言われました。しかし、指定された日時は、6月末に私の感染症が判明してその治療の通院と重なり、しかも悪性化の確認のため病理検査を勧められ、同時にそちらの経過観察もしていましたので、その旨を説明して無理だとお伝えしました。大学の事務部門の責任者から『学長命令だ』と伝えてきましたが、懲戒に関することや出頭命令なら、私にPDFファイルの添付文書を送れば済むことなのに、なぜ悪性化の疑いまである治療と経過観察を断念してまで会う必要があるのか理解できませんでした」

――学長命令の真偽に疑問があった?

「実は2006年の一回目の通報後、不正経理をした教授が『学長から言われた』と言って私に不利になる主張をしたことがあり、私は、学長がそんなことを言うはずがないと裁判で主張したところ、発言は虚偽だったことが判明しました。そういう経過があることは大学側も承知していますので、私は命令が本物である証拠として『学長命令書あるいは学長指示書をPDFファイルでよいから送って欲しい』と返信したが、送られてきませんでした」

 

――すると、大学側は呼び出しに応じないことを理由に2021年秋に新たに懲戒処分のための調査委員会を立ち上げたわけですね。

「そうです。しかも調査委員長は、私と国が係争中になった直後の2020年4月に金沢大学の理事・副学長に就任した人物。彼は以前、文部科学省の訟務担当を務めていました。私は、文科省が私を大学から排除するために送り込んできたのではないかと見ています。

金沢大は独立行政法人とは名ばかり。学長は文科相の任命で、文科省がコントロールしています。委員会は調査に応じるよう私にメールで通知してきましたが、私は、医療事故に関する私の学会発表の締切日(11月5日)が迫っていること、授業時間と重なっていることから、具体的な日程を説明して11月6日以降の授業がない時間帯にして欲しいと返信したが、委員長は聴取をせずに調査を打ち切りました」

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