2022年度の小学校入試で、いわゆる難関校といわれる早慶合格者を120名以上出し、今注目を浴びている『スイング幼児教室』。たくさんの親子を見てきた講師の大原先生に、実は東大卒など高学歴な親ほど陥りやすい「自分の成功体験」の罠についてお伺いしました。小学校受験のみならず幼少期の知育などにおいては「子どもへの向き合い方」が何より大切になります。その「向き合い方」で、大原先生が考える、最も注意すべきこととは――。

親の体験を当てはめるのはNG

うちの子は集中力が足りない。気持ちが弱い。もっと一生懸命に、目標を持って取り組んでほしいのに……。子どもに対して、そんな苛立ちや歯痒さを感じている親御さんは少なくないかもしれません。

でも、そもそも幼児は「目標の立て方」や「学習の仕方」をわかっていません。幼児教育や小学校受験というのは、その前提に立って、親が寄り添い支援しながら進めるべきものです。

例えば、子どもが集中していなかったら、どうすれば集中できるかを考えて集中できる環境を整え、小さなマイルストーン(達成までの節目ポイント)を設定して取り組ませてみる。やりたくないという子には、もう少し簡単な問題を提示してやる気が出るよう促してみる。幼児期の学習では、こうした「子どもへの向き合い方における親の工夫」が不可欠です。

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ところが、こうした工夫をせず、「こうあるべき」という強い指示だけをしてしまう親御さんがしばしば見受けられます。そして指示通りにできなかったりやらなかったりすると、「この子は出来が悪い」と判断してしまいます。

集中力が続かない時やモチベーションが上がらない時こそ、親の働きかけの工夫が必要なのですが、そこに気づかず「子どもの側に問題がある」と思ってしまうのです。