新学期が始まるこの4月、学校では新しいクラスメイトと出会うタイミングでもあり、「隣の席はどんな人なんだろう?」とソワソワすることも多いのではないでしょうか? そんな新しく隣の席になった人が、なぜか、“傷だらけ”だったとしたら……。

2021年11月10日、「毎日ケガだらけで登校してくる男子のことが気になって仕方ない心配性女子の話」という文章と共にツイートされた、田村結衣さんの漫画『矢野くんの普通の日々』(モーニング/講談社)。4月6日時点で、18.7万いいね、4万リツイートもの反響を得ており、「なぜこんなにケガをしているのか?」とその真相に注目が集まっています。

今回は、そんな謎に包まれた“傷だらけの少年”を描いた漫画家の田村結衣さんに、本作品が生まれたきっかけや、Twitterでの凄まじい反響などについてお話を伺いました。

また本記事では、マンガ1巻の試し読みも公開中! インタビューと合わせて、こちらもぜひチェックを!

マンガ/田村結衣 文/FRaU編集部

日に日に増える「傷」と「謎」

(c)田村結衣「矢野くんの普通の日々」/講談社

▼あらすじはこちら
高校2年生の吉田さんは、人よりちょっと心配性なクラスの委員長。最近のもっぱらの心配事は、同じクラスになった矢野くんが、なぜか毎日大ケガをして学校にやってくること。

(c)田村結衣「矢野くんの普通の日々」/講談社

毎日傷が増えていく矢野くんの姿に、吉田さんは「いじめ?」「DV?」とどうしてもそのケガの原因が気になり、こっそりと彼を尾行することにしたのだが……。ありとあらゆるケガをする矢野くんから、目が離せない! 手当がしたくてたまらない! ケガまみれ男子と心配性女子による、日常系ラブコメディー!


眼帯を巻いて、首にもコルセットを巻いて、おでこにも包帯がぐるぐる……こんなにケガだらけの人、なかなかいないぞ!とその姿を見ただけで、「一体、学校に来るまでの間に何があったんだ……」と気になってしまう、謎の少年・矢野くん。

Twitterでも「矢野くんこの年までよく生き残ったな」という声や、「気づいた時にはコミックス買ってた……」という声も。意地悪なキャラが登場せず、超ピュアで常にほんわかとした雰囲気が流れているところも読者から評価が高い本作。作品が生まれるまでのエピソードなどを、漫画家の田村結衣さんに伺いました。

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ーーどんなきっかけで本作が生まれたのでしょうか?

「『矢野くんの普通の日々』は、元々モーニングの月例賞に応募するための読み切り漫画として生み出したものでした。『矢野くん』の1話は読み切りを加筆修正したものです。個人的にも描いていて楽しい2人だったので、連載という形で続きを描かせていただけてとても嬉しいです!」

ーー矢野くんというキャラクターはどこからインスピレーションを得て描かれているのでしょうか?

「以前から鼻血などの少し不穏な要素や陰のある人物イラストを描いていたこともあり、漫画でもそういう要素が入った絵を描きたいと思いまして。最初にキャラクターの外見から決めていき、その結果、顔中絆創膏だらけの矢野くんが生まれました。ホラーやスリラー映画をよく好んで見ていた時期があったので、ルーツはそこからかもしれません。

最初はただただ『絆創膏、血を描くの楽しい!!』と思っていましたが、最近はキャラに愛着が湧きすぎて、楽しい!と思うと同時に『怪我しないで……』とも思うようになってしまいました」

ーーTwitterでも読者から凄まじい反響を得ているかと思うのですが、それに対してどう感じていらっしゃいますか?

「とにかく『漫画を読んでくれてありがとうございます』と……! 私自身初の漫画作品でありながら初連載ということもあり、いまだに不安だらけですが、SNSやお手紙などを通して読者さんから嬉しい感想や応援の言葉をたくさん頂けてそれが本当に励みになっています。まだまだ楽しんでいただけるよう頑張りますので、これからも矢野くん達を見守っていただけると嬉しいです」


単行本1、2巻は即日重版を果たし、今年6月8日(水)には第3巻の発売も予定されている本作品。ぜひ、心配性女子・吉田さんとケガまみれ男子・矢野くんの今後の展開にもご注目を!