2022.03.10
# ビジネス

CDが売れないサブスク時代に「CDレコ」がバカ売れしている「意外な理由」

変わらぬ「お客様ファースト」の姿勢
竹内 謙礼 プロフィール

利用者の約半数は「女性」

しかし、世間の評価に反して、CDレコは右肩上がりで販売台数を伸びていく。その理由を探るために社内で調査を開始。ユーザー属性を知るため、属性とその嗜好が一目でわかるCDレコランキングを導入することで利用者の約半数が女性であることが判明した。

「パソコンが苦手な女性がCDレコを購入してくれていたんです。私たちのような、パソコン周辺機器のメーカーの人間は、パソコンが得意ではない人たちが、このような商品を求めていることに気づいていませんでした」

思わぬ金脈を見つけた開口さん。しかし、なぜ、CDレコはそこから売上を伸ばし続けることができたのか?

 

先述したように、音楽はサブスクの時代である。スマホで聴くのであれば、わざわざCDを買う必要はない。

「『ジャニーズ』や『ハロー!プロジェクト』に所属する多くのアーティストは、まだネット配信が解禁されていないんです。ライブチケットの販売やファンクラブの特典としてCDが活用されているため、ファンはCDから曲を聴くのが主流なんです。アイドル系やインディーズではまだまだCD販売が根強く、サブスク解禁されていません。ファンは曲を聴くために、アーティストを推すためにCDをまだまだ買っています」

メジャーなタレント以外にも、インディーズで発表された曲などは、ネット経由で聴くことができない。大好きなアーティストの曲であれば、データではなくCDという“形”で手元に保管しておきたいという顧客心理も働いているのだろう。

ダウンロードやサブスクがメインの音楽市場でも、まだまだCDの根強い需要は残っているのである。

CDレコの売上がじわじわと伸び続ける中、2016年に人気アイドルグループ「SMAP」の解散が発表される。SMAPの曲をスマホで聴きたい人が爆発的に増え、その時流に乗ってCDレコの売れ行きも急激に増え始めた。 SMAP解散時のベストアルバム発売と女性向けPRのタイミングが重なって急増した。

増加した女性ユーザーに対応するために、今までホワイトとブラックしかなかったCDレコのケースのカラーに、明るい水色とベージュの2色を追加した。パッケージの写真やイラストも、女性をメインモデルにした柔らかいデザインに変更した。

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