なぜ日本では女性議員が増えないのか、その根本原因

国際女性デーに考える(2)

前編「出産後に仕事復帰できない…日本で子育てするのが辛い『これだけの理由』」のように、子育て中の女性を取り巻く環境は厳しい。その一因となるのは、子育て真っ最中の女性の声が政治に反映されにくいことではないか。

昨年秋に行われた衆議院議員選挙では、当選者に占める女性の割合は、わずか9.7%だった。参議院議員の女性比率は現在、23.0%という状況だ。

アイドルグループ「モーニング娘。」の元メンバーの市井紗耶香さんは、今夏の参院選で立憲民主党から比例区代表の公認が内定していたが、今年1月に自身のSNSで子育てとの両立を理由を挙げて出馬することを辞退した。市井さんに取材を申し込んだが叶わず、どのような環境が整えば政治活動を続けることができたのかは分からない。

3月8日の「国際女性デー」を機に、子育て真っ最中の女性の立候補がいかに難しいかを考えたい。

〔PHOTO〕gettyimages
 

3人を子育て中の県議会議員

「もしも今、子どもが乳幼児期だったら、参院選への出馬は決断できなかったと思います」

そう打ち明けるのは今夏、参院選埼玉選挙区で立憲民主党から公認内定を得た高木真理さん(55歳)だ。埼玉県議の高木さんは現在、高校生と中学生の3人を子育て中だ。

銀行員を辞めたのちに国会議員の秘書となり、「結婚とは縁がないだろう」と感じていた独身時代に市議選に挑戦して当選。思わぬ良縁に恵まれ、同じ国会議員の秘書として同僚だった男性と結婚した。市議になって2年目に第一子を、2期目に入ってから双子を授かった。

第1子の出産では産後8週で仕事に復帰し、子どもが1~2歳の頃は県会議員選挙に出馬した夫の錬太郎さんと代わる代わる子どもをみた。実家も頼りながら両立を図ったが、双子が生まれると想像以上に時間に追われる生活になった。

「どうやって効率よく仕事をこなせば良いか計算しながら、ずっと走っていたような毎日でした。今となっては当時の記憶がほとんどありません」(高木さん)という状況で、県議選では苦汁を飲み国会議員の秘書に戻っていた錬太郎さんが仕事を辞めて「主夫」になった。

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