2022年4月から、高校で「金融教育」、つまり「お金」についての勉強が必修化されます。人生や生活と切っても切れないのが「お金」。その「お金」について若いうちから学ぶことの意義は大きそうですね。

では実際、お金について学ぶことには、どのようなメリットがあるのでしょうか。ファイナンシャルプランナーの立場から見た「お金について学ぶことのメリット」をズバリ解説します。

◆女性のためのお金の総合クリニック「エフピーウーマン」を設立後、これまで多くの相談者さんと向き合ってこられたファイナンシャルプランナー・大竹のり子さんに、お金のギモンをわかりやすく解説いただく連載「『お金の教養』を磨くためのエッセンス」。お金にまつわる知恵をぜひ手に入れてください。

-AD-

「金融教育」の授業で何を学ぶの?

日本では、全国のどの地域でも一定の水準の教育を受けられるようにするため、それぞれの学校がカリキュラムを編成する際の基準として「学習指導要領」が決められています。この「学習指導要領」の改訂によって、2022年4月から高校で「金融教育」の授業が始まることになります。

Photo by iStock

金融、というと、もしかすると公民や政治経済といった科目を思い浮かべる人もいるかもしれません。しかし今回、金融教育がカリキュラムに組み込まれることになったのは、家庭科の授業。つまり、“経済社会の仕組みとして金融を学ぶ”というよりも、“生活に必要なものとして金融を学ぶ”という意味合いで、金融教育が行われることになった、ということになります。

とはいってもこれまで調理実習や裁縫といった授業内容だったところに急に金融の話が割り込んでくる、という話ではありません。これまでの学習指導要領においても、自分のライフコースを考えたり、消費者として悪徳商法から身を守ったり、といった広い意味での「お金」の授業はありました。この2022年4月からの内容が目新しいのは、ズバリ、積極的な「資産形成」についての内容がしっかりと盛り込まれている、ということ。

「資産形成」つまり「投資」というと、大人であっても「リスクがあって怖い」「ギャンブルと同じ」と思っている人はいまだに少なくありません。そんな中にあって、まだ未成年である高校生が、資産形成について全国一律で学ぶようになる――これは大きな時代の転換点と言えるかもしれません。