2022.03.14
# アメリカ

日本は知らない…コロナ禍で「議論好き」なアメリカに“大変化”が起きていた…!

逆風の中にあった希望とチャンス

アメリカで学ぶ大学生は非常に積極的であるという印象を日本の方はお持ちだと思うが、実際にはオンライン授業でかなり極端な学生の発言意欲低下が見られた現場も多くあった。

この記事では日本ではあまり語られていない、コロナ禍で起きたアメリカの教育現場での変化について自分の体験をもとに紹介したいと思う。ネガティブな面だけではなく、後半では技術革新に関わる非常に大きなチャンスの波が大学とその周辺で起きていていることも取り上げたい。

コロナ禍のアメリカの大学で起きていること 

コロナ禍の中でアメリカの大学教育もZOOMへの切り替え、ZOOMと対面授業の自由選択、ワクチン接種を義務づけた上での対面授業と、学期ごとに状況に合わせて形態を変えて授業を行ってきた。

私の所属するインディアナ大学では2022年1月からオミクロン株の流行下でも通常授業を対面形式で行っている。(学内のワクチン接種率は90%を超えており、1月の大学内の感染数は学生と教員を合わせて毎週1000名前後となっていたが3月1日の時点で1週間あたり感染数は30名程度まで落ち着いた。ちなみにインディアナ大学の総学生数とスタッフの合計は約11.5万人である。)

写真はイメージ/photo by iStock
 

アメリカの大学生を対象としたアンケートを見ると社会的孤立やオンライン授業での学習の質の低下という点で、学生たちもCovid-19の影響を大きく受けている。海外留学や国際プログラム、インターンシップや夏の仕事がなくなるなど、学外活動と就職活動にも悪影響を及ぼしている。

パンデミックは地域格差や教育格差を広げていると言われるが、大学生に対しても同様に格差を広げるような形で影響を及ぼしている。例えば貧困地域での大学入学率の低下は、その他の地域と比べて4倍以上大きく低下していること、低所得層の学生は高所得層の学生よりも卒業が遅れる可能性が50%以上高かったというようなデータが2020年に出ていて(Aucejo et al.2020)、同等の傾向は今も続いている。

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