2022.03.15
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快適な睡眠は「ふくらはぎ」が決める…!「夜のトイレ」と「こむらがえり」はこう防ぐ
膀胱を安定させる
良質な睡眠は健康づくりの要と言っていい。だが、これを大きく妨げる要因が2つある。夜中に何度もトイレに起きてしまう「夜間頻尿」と、ふくらはぎがつって激痛で目覚めてしまう「こむらがえり」だ。
これらを防ぎ、朝まで目覚めることのない快適な睡眠を取り戻すためにはどうすればいいのか。
まずは「夜間頻尿」の改善法について見ていこう。横浜市立大学医学部客員教授で、泌尿器科医の関口由紀氏が解説する。
「年を取ると筋力が衰え、下半身から上半身への血流が滞ります。すると、ふくらはぎなど下半身に余分な水分が溜まってしまうのです。これは本来であれば腎臓へと流れ、尿となるはずなのですが体内に溜まったままになります」
こうして溜まった水分は、日中は下半身にとどまり続ける。しかし、いざ寝ようと思い横になると、下半身から腎臓へと送られていく。
「腎臓に送られた水分は、寝ている間に尿へと作り替えられます。これが膀胱に溜まり、尿意を催すことで夜中に何度もトイレに起きることにつながるのです」(関口氏)

つまり、夜間頻尿を改善するためには、日中に下半身に溜まった水分を寝る前までに排出することが必要になる。関口氏は、下半身に溜まった水分を出すために、1.タオルはさみ体操をすすめている。
やり方は、椅子に座り丸めたタオルを太ももでギュッとはさんで緩める動作を10~30回繰り返すだけだ。