「就職、どうすればいい?」元外交官とデーブ・スペクターの「答え」

デーブ・スペクター×藤崎一郎(後編)
『まだ間に合う』(講談社現代新書)著者で、かつて駐米大使を務めた元外交官の藤崎一郎さんと、メディアで長年活躍を続ける外国人テレビプロデューサーのデーブ・スペクターさんによる特別対談、後編! 不確かな時代を生きる若者たちに向けて、お二人が伝えたいこととは?

前編:元駐米大使とデーブ・スペクターが語る「スピーチとジョークのコツ」

エレベーター・トークのすすめ

デーブ 藤崎さんがこの本に書かれたアドバイスがなんで大事かっていうと、仕事に対して、従来と同じ考え方を持ちつづけるのは良くないからなんですよね。

昔は、企業に入ってサラリーマンになったら、良くも悪くも、その会社で定年まで勤め上げるのが普通だった。ところが今はもう、何度も転職する時代じゃないですか。この間もフジテレビで早期退職者を募集してましたし。

藤崎 そうでしたね。

デーブ なんか、ガチャピンも退職するみたいですよ?(笑) それに、年功序列で出世していくことも無くなってきてるじゃないですか。要するに、自分のキャリアを築いていく上で、ますます自己アピールが必要になってきた。

藤崎 だから私も本に書きましたけど、そのためには要点だけを早く、かつ短く話す練習が重要だと思いますね。大学の講義なんかだと、時間がたっぷりあるから先生方も長く話されるんですけど、そのような話し方を真似しても、社会に出てからは通用しません。

アメリカにはエレベーター・トークってあるじゃないですか。エレベーターでエラい人と乗り合わせた時に、いかに短い時間で自分をアピールするか。そういったスキルを身につけておくべきだと思います。

デーブ あと、大学の4年間はもちろん授業も大事だけど、若い時しか吸収できないものってありますからね。とにかく、片っ端からものを見た方がいいですよ。人間、歳をとるほど頭に入ってこないから。テレビ・映画・ネット・本、何でもいいですけども、若い時に吸収しないのは、本当にもったいない。

藤崎 本当におっしゃる通り。僕らの時代って、もう50年も前ですけども、授業に出るのはむしろ恥ずかしいという感じだった。みんな麻雀を打ちに行ったり、いろんなことやってたわけですよ。

ところが、今の学生たちは真面目で、授業に来てくれるんですね。それはもちろん、素晴らしいことなんですけども、やっぱりもう少し余裕があってもいいかなと思いますよね。

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