提供:スターバックス コーヒー ジャパン

公園内に新しく環境配慮型の店舗が誕生しました。さまざまな視点のリソースポジティブな取り組みがさりげなくちりばめられた空間で、一杯のコーヒーとともに思いめぐらせるのは、地球のこと、未来に向け守っていきたいこと。

●お話を伺ったのは…
ヨザン弥江子
フォーアーツデザイン代表、女子美術大学非常勤講師。ヴィーガン的発想から作品づくりを行う。丸の内オアゾ店やスターバックス リザーブ®ストア 銀座マロニエ通りほか多数の店舗でアートを担当。

中川拓真
2016年入社。店舗設計部サステナブルデザインチームに所属、環境負荷の低い店舗づくりの構築を行う(環境配慮型店舗グリーナーストアの設計)。沖縄本部町店や門司港駅店などを担当。

環境配慮型店舗の日本第一号店
スターバックス コーヒー
皇居外苑 和田倉噴水公園店

地球に資源を還元する、リソースポジティブを目指すスターバックス。店内に飾られるのは、コミッション・アーティスト、ヨザン弥江子さんによる、漁網を使った作品とコットンキャンバスを使用したタペストリー。

都心にありながら、水と緑が調和した美しい景観を楽しめる、東京・千代田区の和田倉噴水公園。2021年12月1日、この公園内に、環境負荷の低い店舗の国際認証「グリーナー ストア フレームワーク」を日本で初めて取得した「スターバックス コーヒー 皇居外苑 和田倉噴水公園店」がオープンした。リサイクル性を考慮した素材のアートや照明、家具が融合し、全体を通してサステナビリティを体感できる空間だ。

店内でひときわ目を引くアート作品を手がけるのは、アーティストのヨザン弥江子さん。店舗のコンセプトに寄り添いながら、「私たちが追い求めていきたい環境」という視点から辿りついたのは、廃棄される運命にある素材に新たな存在価値を与えることだった。カラフルな漁網が大胆に広がる「サイレン ハーベスト」は、江戸時代以前に漁港のある入り江だったこの地の文化、人の思いをいまへとつなぐ。

「海には大きな課題と可能性がありますが、漁業は日本の大事な文化のひとつであり、網は伝統的な模様として親しまれています。使用済みや余った漁網を鴨川市から譲り受け、スターバックスのシンボル、サイレンが夢や希望をつかむ網を広げているイメージを作品にしました」

壁一面に広がるタペストリーにぼかし塗りで描かれるのは、コスタリカにある農園のランドスケープ。もうひとつのタペストリーは、コーヒー生産に不可欠な水、火、風、大地、ファームの要素がパターンとして切り抜かれた、昨夏の期間限定オープンの際に使用されたカラフルな壁面アートと組み合わせてアップサイクルされている。どちらももとは、規格外となったコットンキャンバスだ。

「パーフェクトではない美しさを持つ素材を、表現を変えて新たに使えるものにするのは、私にとっての喜び。手仕事の重なりを一杯のコーヒーとして届けているスターバックスのひとつの機能として、観る人に『なんだろう?』と興味を持ってもらえる、シンプルでユニークな作品を目指しました」

岩手県岩泉町の木材を使ったテーブル。

アートと調和し合う家具や什器にはすべて国産材が使用され、修理しながら長期的に使うことが前提となる。店舗設計を担当した中川拓真さんは、「できるだけ身近な素材で、木材や家具の生産者と一緒に循環を生み出せないかを考えました」と話す。

東北の木材で作られたラウンジソファとローテーブル。

日本各地の木材を使用する中で、持続可能な林業に挑戦する岩手県岩泉町との出合いがあった。林業のあり方や地域のために何ができるかを地元の中学生が真剣に考えている。スターバックスも家具作りに携わった企業とともに郷土学習に参加するなど交流が続く。

「森林資源の活用や産業を通して地域の魅力や課題を学ぶ場として、森林や工場はもちろん、お店でどのように家具が使われているのかを知ってほしくて、中学生たちにオンラインで店舗を見学してもらいました」

職人の手による吹きガラスで製作された、リサイクルガラスの照明。

照明は、役目を終えた蛍光管から取り出したリサイクルガラスを使用。照明ブランド「ニューライトポタリー」との対話から生まれ、試行錯誤を経て成功した、かつてない試みだったとか。

夜の公園を暖かく灯す店内。

「蛍光灯のガラス100%の素材の場合、一度色をつけると、再生できなくなってしまう。無垢性が循環には大事なのだと学びました。完成するまでは、本当にできるのかとドキドキの連続でしたが、本来のガラスの緑がかった色みや細かい気泡が生きた仕上がりを見て、リサイクルは可能性を狭めるのではなく、面白い方向に、さらに先に進めてくれるんだと実感しました。照明ひとつであっても、ものづくりにおける一視点として広がっていくといいですね」

たくさんの担い手の思いや工夫が詰まったサステナブルなサードプレイスは、それぞれが居心地のいい未来について思いを馳せることを軽やかに後押ししてくれる。

スターバックス コーヒー
皇居外苑 和田倉噴水公園店が
サステナブルをリードする3つのポイント

使い捨てカップ削減のために

店内ではマグカップや樹脂製グラスを使用。TO GO時は、リユーザブルカップや借りて返せるカップで廃棄物削減。

内装は環境配慮のものを厳選

床には、抽出した後のコーヒーの豆かすを練り込み、CO2を吸収することで固まる、自然に還るタイルが敷き詰められている。

フードロスをなくすために

デジタルサイネージにフードを表示。商品を陳列しないことで、開封に伴う賞味期限切れフードの削減につなげる。

Shop Data
東京都千代田区皇居外苑3-1
営業時間:7:00~21:00
定休日:不定
☎03-6273-4844


【お問い合わせ】
スターバックス コーヒー ジャパン


●情報は、「FRaU S-TRIP MOOK 国立公園」発売時点のものです。
Text:Tomoko Ogawa