【愛知県】GOOD CYCLE BUILDING
ビルをまるごと循環型素材でリニューアル

オフィスを長く愛着を持って使えるよう、社員たちの手によって土壁が塗られた。Photo:Jumpei Suzuki

大阪に本社を構える建設会社・淺沼組が、築30年の名古屋支店をビル一棟まるごとリニューアルした。人間にも地球にもよい循環をつくり上げることを目指す「GOOD CYCLE BUILDING」の第一弾だ。

Photo:Jumpei Suzuki

このプロジェクトは従来のようなスクラップ・アンド・ビルド方式ではなく、ビルの既存躯体を活かした設計や、循環型素材の活用により、環境に配慮しながらビルをリニューアルするというもの。新築で建設する場合に比べ、製造・建設時のCO₂排出量を約85%削減することに成功したという。

Photo:Jumpei Suzuki

ビル正面の外壁面を後退させ、各階に庇の深いベランダ空間を創出、自然光や風を取り込む設計になっている。

Photo:Jumpei Suzuki

持続可能な森林管理を行う奈良・吉野の森から得た木材を、転用可能性を見越して使用したほか、通常であれば廃棄物となる建設残土をアップサイクルして土壁に利用。

Photo:Jumpei Suzuki

いずれ建物が寿命を迎えたときには土に還るような建築を目指した。

廃材や廃プラスチックをアップサイクルした家具も設置。Photo:Jumpei Suzuki

また、自然素材だけを原料とする「還土ブロック」や、環境配慮型コンクリート、廃プラスチックをアップサイクルした家具などのプロダクトを実用化し、今後さらに展開をはかる。

www.goodcycle.pro

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【長崎県】Waste Grass Beach
人工ガラス砂で、“メタボ”な湾を水質改善

長崎県による環境保全の取り組み「長崎県リサイクル製品等認定制度」の認定品である廃ガラスを使った人工の再生砂を使用。写真提供:大村市観光振興課

長崎県中央部にある大村湾の海辺の一角に、きらきら輝く小さなガラスが敷き詰められた砂浜がある。実はこれ、湾内の自然環境を取り戻すための取り組み。2000年頃の大村湾は、生活排水などに含まれている栄養が溜まり、湾内が健康でいられない“メタボ”な状態だった。さらに、蓄積された栄養を分解するために海中の酸素が奪われ、魚介類が住みづらい海になっていた。

粒の大きさを揃えて、砂浜に撒いた。写真提供:大村市観光振興課

そこで、水質改善効果があるアサリを育てるため、生き物が住みやすい海岸を整備。浅瀬のコンテナに廃ガラスの人工砂を入れて試験したところ、アサリの赤ちゃんは天然砂と同じように自然着底して成長するとわかり、ガラスを使って砂浜を造成した。水質改善しながら、地元に愛される湾を取り戻していく。

長崎県 県民生活環境部 地域環境課
☎095-895-2355