芸能・エンタメニュースが「絶不調」に…いま日本のマスコミで起きている巨大な変化
エンタメ系の需要が激減
ロシアのウクライナ侵攻で、とても現実のものとは思いたくない惨いニュースばかり見るようになり、エンターテインメント系の記事の需要が激減している。ある週刊誌では、記者が芸能人の不倫を新たにキャッチしたが、いま報じても大きな話題にはなりにくいと見て、先送りにしたとの話だった。
2月下旬、覚醒剤を所持した疑いで愛知県警に逮捕されたKAT-TUNの元メンバー、田中聖についても同様だ。別のメディアで、この話に関する情報は一旦、保留となった。田中の容疑は1月に名古屋市のホテルで覚醒剤を所持した疑いで、逮捕当初は「分かりません」と否定していたが、逮捕後の尿検査で覚醒剤の陽性反応が出ており、後で「自分の物です」と容疑を認める供述をしたことが伝えられた。

実はこの田中の逮捕については、報道がなされる前の1月に、別の地域で元プロアスリートAが警察から麻薬関連の話で聴取を受けており、この人物が田中との繋がりが疑われていたことが分かっていた。Aの関係者からは「Aが逮捕されたらしい」という話が聞かれたが、実際に逮捕されたかは警察発表がないため確認が取れず、分かったのはAが警察の聴取を受けたことと、職場から姿を消したことだった。しかし、その詳しい話を伝える前にロシアの侵攻が始まり、記事は保留になった。
近年、インターネットの発達で紙媒体が以前ほど売れなくなり、出版界の苦境はメディアの在り方にも影響を及ぼしているが、田中の件を保留にした編集部は、「ウクライナ情勢の記事は反響が大きい」として、芸能ニュースを縮小、戦争関係の記事を増やしているのだ。