2022.03.20

文在寅が「嫌がらせ」で、韓国・新大統領がさっそく直面する「新たな試練」

公共機関長を文在寅人脈で占める
武藤 正敏 プロフィール

しかし、文政権が任期後半にこれらトップや幹部に対する任命権を積極的に行使したことから、3分の2を超える234か所の機関長は任期が1年以上残っており、2年以上残っているものも151か所(43.1%)ある。

そうした機関長に任命された多くの人々は当該公共機関の業務に関係する経歴はなく、文政権や与党の関係者である(韓国では「落下傘人事」と称している)。

特に、重要な人事が今月末に任期満了となる韓国銀行総裁である。

 

文在寅は「人事」で尹錫悦政権を縛ろうとしている

また、今年は景気が不安定の中で金利を引き上げていかなければならない。中銀と政府・財政当局との緊密な連携が不可欠である。与党サイドでは「現在青瓦台が進めている人事はない」と述べているが、今後4年間を共にする総裁は新政権が任命するのがふさわしいだろう。

公共機関の長が文在寅政権に近い人で独占されれば、尹錫悦政権の行政の実務能力が阻害されるのは不可避である。

青瓦台は当初、「尹氏に協力する」との立場だった。しかし、尹氏側が人事問題などを昼食会の議題として取り上げると、青瓦台は「人事権は現職大統領の権限で」とする強硬な立場に転じた。

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