会談の性格をめぐっても、青瓦台は「初めての会合は祝賀と挨拶の席だ」と述べたが、尹氏側は「青瓦台側とコロナ補正予算編成、青瓦台・官邸の移転、人事協力など国政全般について幅広く話し合うべきだ」と異なる認識を示した。今後、さまざまな問題について緊密に連携していくのであれば、最初の会合を祝賀と挨拶だけに絞る必要はないのではないか。
文在寅政権がどこまで新政権との円滑な引き継ぎ応じる意思があるのか、新政権に協力するというが、人事問題などで縛られたくないとの意思が明白である。人事で独裁政権を確立してきた文在寅政権、人事で尹錫悦政権を縛ろうとしていると勘ぐられてもやむを得ないだろう。

「大統領執務室の移転」はどうなる…?
尹錫悦氏は3月17日、政権引き継ぎ委員会の委員との会議を開き、大統領執務室の移転先の候補を外交部が入居している光化門近くの政府総合庁舎別館と龍山区に国防部庁舎の2か所に絞り込んだ。
委員らは18日に2か所の現場調査を行い、今週末ごろ最終的に決定する予定である。移転先としては龍山区の庁舎の可能性が高いという。
尹氏側関係者は、龍山に大統領執務室を設置し、在韓米軍から返還された龍山基地の敷地に公園を造成し、ホワイトハウスのように市民が大統領と参謀の執務室を見ることができる韓国型プレジデンシャルエリアも設ける」構想だという。