2022.03.24
# マンガ

島耕作はついに「社外取締役」へ…50年以上勤めた会社を去っても、まだまだ働く理由

著者・弘兼憲史氏に今後の展開を聞いた
相談役を勇退した島耕作が、今度は「社外取締役」に就任することとなった。作中では、1970年に初芝電器産業(現テコット)に入社し、社長や相談役まで務めた思い入れのある企業から、ついに去ることに。一般的に言えば、静かに暮らすという選択肢もありそうな年齢だが…。まだまだ現役の島耕作について、著者の弘兼憲史氏に話を聞いた。
『社外取締役 島耕作』 第1話より

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新章・『社外取締役 島耕作』の第1話はこちら

「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」

――ついに島耕作がテコットを去ることになりました。

テコットには初芝電器産業時代の1970年に入社したので、半世紀以上もいたことになります。しかし、実は83年にシリーズ最初の『課長 島耕作』がスタートした頃は2〜3年で連載が終わるだろうと思っていました。

それをライフワークだと感じるようになったのは、島耕作が部長から取締役に昇進するころ。2001年に中国が世界貿易機関(WTO)に加盟したことで規制が緩和され、日本企業の中国進出が急増していた時期です。描きたいと思う興味深い話が次々に出てきたんですよね。

そこで島は上海の子会社の会長になって、日本と中国を往来しながら中国経済の急成長ぶりを目の当たりにしたり、裏社会と対峙したりするわけですが、こんな具合に現場にいるといろいろなエピソードが描けます。しかし、会長、相談役ともなるとどうしても会議室でのやりとりが増えてしまう。

今回の相談役退任で島は自分の気持ちを「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」とダグラス・マッカーサーの演説から引用していますが、身が軽くなってまた興味のあることにいろいろ関わっていくのではないでしょうか。

『相談役 島耕作』最終話での一コマ
 

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