【スナック千代子へいらっしゃい #42 私たちの秘密はダダ漏れ】

子育ての切なさを2児のママで「スナック千代子」のママ、ピスタ千代子がつぶやく4コマ漫画連載「スナック千代子へいらっしゃい」(毎月第1・3日曜日に配信)。今回は、「おままごとその家庭のすべてがわかる」という保育園の先生の言葉を実感した千代子さんのエピソードです(漫画は次ページに掲載)。

 

「ママったら、また朝からビールなんて飲んで!」

おままごとを見ているとその家庭のことが手に取るようにわかる

保育園の先生から聞いた言葉ですが、当時まだあまりお喋りが達者ではなかった我が子のおままごとに登場するのは謎の動物や食べ物ばかりだったので、その言葉にピンと来ず、さほど危機感を抱いていませんでした。

その意味が今やっとわかった。
4歳になった娘のゆめこ(愛称)はお芝居感を出すのが好きなようで、見事なジェスチャーを交えながら饒舌に我が家のライフスタイルをダダ漏れさせます。情感たっぷりに。

「……そう、くまちゃんはパパに会いたいのね。だけど今日はパパ帰ってこない日だから……そうね、寂しいよね。明日と明後日はおうちにいる日よ……」

間違ってはいない。
週刊誌の編集者である夫は校了で早い時間に帰れない曜日があり、今でこそコロナ禍や働き方改革で少々緩くなったとはいえ、ニュースの内容によっては明け方近くまで帰って来れないこともしばしば。我が家にとってはごくごく普通のスケジュールの話なのですが、ゆめこの迫真の演技によって、私の脳裏には本宅と別宅を渡り歩く父親とその家族の生活が浮かびました……

そしてたまにおままごとに付き合った7歳の息子のまめ(愛称)に至っては、「ママったらまた朝からビールなんて飲んで!」などと言う。ちょっと待って、私がそういうことをするのは週末、徹夜で原稿を書き上げた後くらいのことじゃない! あれは仕事の後の最大のご褒美! 普段きちんとしてるからこそ背徳の味が格別なんだよ!

そんな叫びも子どもの心には響かず、生暖かい笑顔とともにおままごとの内容を報告してくれる先生の言葉に背筋が凍りつくのです。