木繋(きづな)プロジェクト

見ているのは数世代先。
木と人をつなぐプロジェクト

切り出した地杉を一次加工してから出荷する屋久島地杉加工センターもプロジェクトメンバー。かつて丸太のまま輸送していた時代に比べて、大幅なコスト減につながっている。地杉は油分が多いのでデッキ材や外壁などに適している。

屋久島に生えている杉、イコール屋久杉だと誤解している人もいるかもしれないけれど、屋久杉とは標高500m以上の山地に生え、樹齢1000年を超えるものの呼称。屋久島は全土の約9割が森林だから、当然屋久杉以外にもたくさんの豊かな木々がある。あまり一般には知られていないそういった木々たちをもっと認知してもらうために立ち上げられたのが、この「木繋プロジェクト」だ。

-AD-
苗木づくりにも力を入れていて、その苗は屋久杉の種から育てたもの。つまり屋久杉の子どもたち。

とくに地杉と呼ばれる屋久島で植樹された杉は、通常の杉よりも油分が多く、建材としても優秀。けれど離島であることも影響して、なかなか流通させるのが難しかった。まずは知って、使ってもらうことが大切。林業、製材業、木工作家、飲食店、そして木育やツアーによる体験。これまでバラバラに動いていたそれらを“木”というキーワードでつなぎ、連携させることで、屋久島の木の魅力を再発掘するのが目的だ。

それだけではなく、次世代に豊かな森を引き継ぐために、植樹なども積極的に行っている。一度人の手が入った森は、人が管理しつづけないと荒廃していってしまう。木々が相手だから、変化はパッと見えるものではない。利用と消費、そして植樹。人の手による森の循環がうまくいってはじめて、数世代先までつづく、豊かな屋久島の森につながっていくのだ。

[ne-] Plant-based Cafe & Act
木繋プロジェクトの発起人である丸山悟さんが営むカフェ。内装には地杉がふんだんに使われ、屋久島の木を使用した木工作品も購入できる。奥には木のオモチャを使った木育スペースも。すべて植物性の食材のみを使用したブッダボウルも人気。売り上げの一部は木繋プロジェクトへ寄付している。


●情報は、「FRaU S-TRIP MOOK 国立公園」発売時点のものです。
Photo:Hinano Kimoto Text:Takashi Sakurai

「FRaU×SDGsプロジェクト」の
会員になりませんか?【登録受付中】

2030年のゴールに向けて多くの方に「SDGs」を知ってもらい、“ご自身にできることを見つけてほしい”“アクションにつなげてほしい”そんな願いからスタートした「FRaU×SDGsプロジェクト」。

このプロジェクトの会員の皆さまには、SDGsにまつわるさまざまな情報、今後開催予定のイベント告知、FRaU誌面やFRaUwebの企画参加のご案内などをお送りしています。FRaU主催のイベントに優先的にご参加いただくことができたり、サステナブルグッズの会員限定プレゼント企画に応募できたり、さまざまな特典もご用意。(※新型コロナ感染拡大の影響で、現在はオフラインイベントは開催を見合わせておりますが、オンラインイベントを予定しています)

さらにメールマガジン登録された方には、最新トピックス満載のメールマガジンを毎週配信。イベント告知などはイチ早くお届けします。年齢、性別などの条件はなく、登録も無料。ご興味のある方は、会員登録ページよりご登録をお願いします。

SDGs会員について詳しく知りたい方はこちら▼
https://gendai.ismedia.jp/list/special/frau_sdgs