2022.03.28
# 不動産

娘の「お受験」か「品川のタワマン」か…40代男性に突きつけられた“究極の二択”

このままでは、家計が破綻する…
小島 拓 プロフィール

くわえて2021年9月、国土交通省はマンションの長期修繕計画や修繕積立金に関するガイドラインを改定すると発表した。それにより、長期修繕計画の計画期間について、「30年以上で大規模修繕工事が2回以上含まれる」へと変更がなされた。

つまり、長期修繕計画を25年間で立てているマンションは、さらに5年先まで計画を考えておく必要があるうえ、その期間内に2回の大規模修繕工事を行なわなければならない。マンションによっては今回の制度変更で予期せぬ大規模修繕が発生し、大幅な資金不足となりかねない事態となったのだ。

これらの理由から、「2022年以降、タワマンの修繕費用が一斉に高騰するかもしれない」と警鐘を鳴らす専門家も多い。

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「賛成派」VS「反対派」で、理事会が紛糾

崇さんのケースに話を戻そう。崇さんの居住するタワマンでは、修繕費を値上げするには管理組合の総会での決議が必要である。約1ヶ月後に開催される総会で、区分所有者の2分の1以上の賛成があれば、値上げが可決されることになる。崇さんも美代子さんも、家計に大ダメージを受ける値上げには反対するつもりであった。

そんなある日、美代子さんがいつものように結衣ちゃんと家で過ごしていると、突然インターホンが鳴った。オートロックの内側であるドアホンを鳴らすということは同じマンションの住人だろうが、その日はマンション内のママ友とも特に約束はしていない。

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