2022.03.25

プーチン大統領は「何を恐れて」ウクライナに侵攻したのか? その「思想と思惑」を読み解く

プーチン大統領は2月24日、ウクライナ東部のロシア語系住民を保護するために当該地域に軍を派遣し、ウクライナの非軍事化および「非ナチ化」を図ると発表した。

プーチン大統領はなぜ「非ナチ化」を大義名分に掲げたのか。ウクライナとナチスは一体どのような関係なのか。同大統領の過去の発言等を確認しながら、今回のウクライナ侵攻に関するロシア側の内在論理を読み解いていきたい。

ソ連復活が目的なのか?

今回のウクライナ侵攻を目の当たりにしたアメリカのバイデン大統領やロシア専門家ヌーランド国務次官補などは、プーチン大統領がソ連復活を望んでいると指摘している。

確かにプーチン大統領はソ連崩壊を「20世紀最大の地政学上の悲劇」と公言し、独立国家共同体やユーラシア経済同盟、さらには集団安全保障条約機構などを上手く活用し、旧ソ連地域の統合を図りながらソ連復活を虎視眈々と狙っていたと評価できるのかもしれない。

〔PHOTO〕Gettyimages
 

しかし、プーチン大統領の過去の発言を振り返ると、どうやらソ連復活は目指していないようだ。例えば、2011年10月にロシア有力紙『イズヴェスチャ』に寄稿した際、経済を中心にして旧ソ連地域を統合する意義を強調しつつも、「いかなる形であれソ連を復活させるという話ではない。既に過去となったものを修復したり模倣したりするのは未熟だ」と説いた。

また、「ソ連崩壊を惜しまない者には心がない。ソ連をかつての形で復活させたい者には頭がない」と述べて、ソ連復活論に釘を刺した。

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