ソウルの家賃はどれくらい?

今、ソウルで新社会人が部屋を借りようと考えた場合(冒頭でお話しした「ウォルセ」で)、ワンルームの月の家賃相場は30㎡で平均4万円ほどになります。人気の江南だと少し高くて、ワンルームで月額平均65000円くらいでしょうか。

妻のJちゃんの友人が10年前に江南に住んでいました。ロフトがある広めの部屋で、当時10万円でしたね。六本木の1LDKが20万以上することを考えると、立地の割には安いと思います。

韓国のワンルームには、洗濯機やエアコン、電子レンジ、テレビ、ベッドなどの生活必需品が付いていて、あとは住むだけという状態になっているものが多いです。管理費も7000円ほどで、それ以外だと電気代を払えばいいよというレベルですね。

ただし契約時に保証金が必要で、これが平均で250万円くらいかかります。退去時には戻ってきますが、就職したばかりの若者には大金です。なのでこの保証金が払えない人は、考試院に住みます。

考試院は設備がお粗末な割に高いですね。家賃は5万円くらいします。

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貧しいヒロインが住んでいる!? 屋根部屋

考試院は簡単に言うと、古ぼけたヴィラを小さな部屋に区切って、いかにしてたくさんの利益を得るか、それだけを考えて作られています。窓もないし、隣の住人の声や物音も聞こえる。夏は蒸し暑く、室内にはカビが生えやすい。衛生的にも問題があり、トイレやシャワーも共同です。そんなところじゃ彼女も呼べません(笑)。セキュリティもヤバいです。

住みたいかと言われたらノーです。学生とか、田舎から出て来たばかりという人ならともかく。女性で考試院に住んでいるという人に私は会ったことがありません。男性はたまにいますけど。

ドラマなどによく出てくる屋根部屋も空いている屋上に部屋を増築して、そこを賃貸に出しているというケースが多いです。なので、安く作れます。自宅のビルの上に増築するので建築自体は違法ではないですが、そこを賃貸に出すのは合法なのかどうなのか私は知りません。ドラマではよく、貧乏なヒロインが住んでいますね。「お金はないけど夢を持って頑張っている」というドラマの設定には、ちょうどいいシチュエーションなんだな、と思います。

ドラマ『秘密の森〜深い闇の向こうに〜』では、ぺ・ドゥナが屋根部屋に住んでいます。そこから見る夜景がものすごくキレイという設定ですが、屋根部屋があるエリアで景色がいいというところはめったにないです(笑)。でもなぜか、韓国人は屋根部屋にロマンを抱いてしまうのです。妻のJちゃんもそうなのか、たまに屋根部屋に住んでいるYouTuberさんの動画を観ています(笑)。

ドラマ『秘密の森』に出てきた主人公が住んでいる屋根部屋のバルコニー。ソウルの夜景がきれいに見える設定だった。出典/『秘密の森』公式サイト(tvN)