2022.04.10
# 介護

「100万人に1人の難病」を抱えた「ヤングケアラー」、生活保護も却下された困窮の日々

奥村 シンゴ プロフィール

どうか一人で抱え込まないで

私自身も32歳から1人で祖母を9年間介護しましたが、そのときは主に3つの事情がありました(詳細は、近著『おばあちゃんは、ぼくが介護します。』に記載)。

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(1) 母親はガンや精神疾患を繰り返し、弟と妹は結婚し子どもがいた

(2) 私は兄弟の中で祖母に一番かわいがられお世話になり、独身で少しでも家でみたい気持ちが強かった

(3) 経済的な事情があり、高齢者施設に預けられなかった

ご家庭ごとに色々事情はあると思いますが、けっして一方的に押しつけず、あらかじめ家族全員が分担して協力する態勢を整えておきましょう。

横江さんの祖母は老人ホームで死去し、横江さんが30歳の時、10年間の介護生活が終わりました。

横江さんは介護や障がいの経験を振り返り、「ヘルパーや車椅子目線で、教科書通りに介護できないのを講演などで多くの人に伝えたいです。たくさん失敗して成長していきます。介護は大切な家族との特別な日でした」と話します。

今後については、「車椅子でもできる仕事につくのが一番。障がいをもつ方々が読みやすいバリアーフリー雑誌を作り、病院・店・図書館などあらゆる場所に置きたいです。そうすることで、障がいをもつ方々は外出機会が増え、周囲の理解も深まると考えます。そのために、現在、ヘルパーや認知症介助士を持っていますが、さらに資格取得に向け勉強します」と意気込みを語ります。

 

横江さんは、中途障がいを抱えたヤングケアラーに、「介護は経験した方しか分かりません。壁にぶつかることもあります。だからといって介護が嫌になり命を消すのはやめてほしい。疲れたらひとまず休憩をして、一人で抱えこまず支援センターに相談してください」とメッセージを送ります。

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