2022.03.30

日本の若者が買い物の時つねに「リセールバリュー」を意識するようになってきたワケ

「消費を設計する」という発想
我妻 弘崇 プロフィール

「弊社も、ふるさとチョイスさんと共同キャンペーンを行いました」

とは、前出・メルペイPRの山口さんだ。

「若年層の利用が多いメルペイと連携することで、寄付や社会参加の意識が高い若い世代に、より関心を抱いていただけるのではないかと。一方で、ふるさと納税は数万円かかりますから、まとめてのお支払いは金銭的に苦しいという方もいらっしゃいます。そこで、「メルペイスマート払い」の定額払いで、段階的に支払えるようにしています」

 

消費を「面」として展開する

また、旅行を後払い決済で支払うことができる新しい体験も広がっている。オンライン旅行事業を手掛けるエアトリでは「メルペイスマート払い」を利用でき、たとえば卒業旅行を無理なく計画的に進められるような活用も可能だ。

これは、計画的に支払いを行えるだけではなく、旅行当日までモチベーションを継続させることにもつながるだろう。強制的にクレジットカードで引き落とされるのと、9月は1万5000円、10月は1万円というように、自分の設計で段階的に払っていくのとでは、旅行に向かっていく高揚感も異なる。

昨今は、カップル自らがデザインなどを決めることができる手作りの結婚指輪が人気を博している。職人に希望や想いを伝えられるだけではなく、リング制作過程を撮影し、後日、できあがるまでの映像を記念にプレゼントするというところも多い。

ともにデザインを考え、制作過程を楽しみ、結婚式で流せば(あるいは記念日などに見返せば)、「結婚してください」とサプライズで箱を取り出し相手を驚かせる――とは違う時間の使い方が生まれる。

プロセスを楽しむことができれば、消費という冷たい響きを持つ行動が、どこか温かみを持つ行動に変わってくる。「支援」や「自己投資」、「つながり」といった側面を求めるのは、消費を点で終わらせず、線として、面として展開していくことができるから。そのために若い世代は、設計することを求めているとも言える。

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