ここにきて「プーチンの暗殺」が現実味を帯びてきた…引退した「凄腕のスナイパー」参戦のワケ

週刊現代 プロフィール
〈私の安全は心配ご無用。すでに昨日爆撃された基地から離れています〉

沈黙を破ったのは、Facebookの投稿だった。3月14日、ワリはマリウポリの爆撃を生き延びたことを報告したのだ。そして23日にはこんな投稿をしている。

〈私が戦死したという噂は馬鹿げている〉
〈この戦争は情報戦だ〉
 

ロシア側は「ウクライナ兵471人が戦わずに投降した」「ゼレンスキー大統領が逃亡した」といったプロパガンダを発信し、ウクライナ軍の士気を低下させようと仕掛けていた。「ワリが死んだ」という情報も、その一つだったと考えられる。

戦場こそが、生きる場所

反撃に出たワリは、ロシア軍の弱点をすでに見抜いているようだ。

〈ロシア軍は爆撃をしてくるものの、接近戦を恐れている〉

ウクライナに降伏を迫るために、ロシア軍はいよいよ市街戦に突入する。だが、街での戦闘は「守る側」が圧倒的に有利だと言われる。戦車は物陰から小型ミサイル「ジャベリン」を撃ち込まれ、破壊される。そして歩兵部隊は、建物に潜むスナイパーによって次々に射殺される。

ドローンやミサイルの時代が来たとしても、スナイパーの存在感に揺るぎはない。3月3日には、ロシア第7空輸師団長のアンドレイ・スホベツキーが、演説中にウクライナ軍の狙撃手に撃たれて命を落としたと報じられている。

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