2022.03.30
年収670万の30代夫婦、「あと6年で家計が破綻する」恐ろしいピンチに見舞われたワケ
世帯年収670万円ほどの佐藤裕太さん、優子さん夫妻(仮名)は、10の保険に加入し、年間およそ120万円の保険料支払いをしていました。しかし、支払いが厳しくなり、著者であるFPの中村賢司さんのもとを訪れました。夫婦のライフプランシミュレーションをしていると、驚くべき事実がわかったのです。

ライフプランの現状
佐藤夫妻が私のところに相談に来られたのは、この年間の支払い保険料の負担が重く、保険を見直したいという理由でした。
これらの保険料を支払うことで毎月の収支が3万~4万円の赤字となり、さらに年払保険料の支払い時期に備えて別途積み立てをしていたのですが、これも最近は苦痛になってきたと、奥さまは少しお疲れ気味の様子でした。
そこで早速このご家庭のライフプランシミュレーションを作成しました。今のまま保険料を払い続けると、なんと6年後には家計が破綻してしまう結果になり、ご夫婦とも「やはり…」という表情で、肩を落とされていました。
家計が破綻する原因は、皆さんもお分かりのとおり過大な保険加入です。それぞれの保険に、教育資金の積み立てのため、老後資金の積み立てのため…といった明確な目的があっても、支払っていけるかどうかまで考えて加入しなければいけません。
またこちらのご夫婦は、2人目の子どもも希望されており、二人分の教育資金を考えると、せっかく老後のために貯めていた保険も途中で解約しないといけないことも分かりました。
奥さまは現在、週8時間だけパートとして働き年間36万円の収入がありますが、二人目のお子さまが小学校に上がる頃には扶養の範囲内で労働時間を増やして働くことを考えておられ、将来的には奥さまのパート収入を120万円ほど見込んでいました。