2022.03.30

年収670万の30代夫婦、「保険の入り方を間違えた」せいで“家計破綻危機”に陥ったワケ

中村 賢司 プロフィール

加入されておられた生命保険の詳細は以下のとおりです。

【保障タイプ】
(1)定期付終身保険(国内大手生保):【夫】死亡保険金8560万円、入院特約あり、保険料2万7200円/月(10年更新タイプ)
(2)定期付終身保険(国内大手生保):【妻】死亡保険金2500万円、入院特約あり、保険料1万1900円/月(10年更新タイプ)
(3)がん保険(外資系生保):【妻】一時金50万円、入院通院あり、保険料2100円/月(終身払)
(4)共済制度:【長男】死亡保険金100万円、入院特約あり、保険料1000円/月(1年更新)

【貯蓄タイプ】
(5)ドル建終身保険(外資系生保):【夫】死亡保険金400万円、保険料12.5万円/年(10年払込満了)
(6)ドル建終身保険(外資系生保):【夫】死亡保険金270万円、保険料18.3万円/年(10年払込満了)
(7)ドル建個人年金(外資系生保):【夫】年金額60万円、10年確定年金、保険料21万円/年(60歳払込満了)
(8)ドル建終身保険(外資系生保):【長男】死亡保険金180万円、保険料1万3260円/年(60歳払込満了)
(9)変額年金保険(外資系生保):【夫】一時払保険料192万円
(10)個人年金保険(国内大手生保):【妻】年金額110万円、10年確定年金、保険料1万2000円/月(60歳払込満了)

※【 】内は被保険者です。
※外貨建て保険の保険料等は当時の為替レートで円に換算しています。

 

全て掛け捨ての保険というわけではなく、10件のうち6件は貯蓄タイプの保険でした。

(1)~(3)は、祐太さんの両親と数十年お付き合いのある国内大手生保レディーから、結婚した当初に勧められるがまま加入したそうです。

この3件は万が一のときの死亡保障や医療保障にそなえた掛け捨ての保険で、特に(1)と(2)は10年更新タイプなので、同じ保障を継続しようとすると10年ごとに保険料がアップしていき、将来的に保険料の負担は重たくなります。一昔前の大手生保の主力商品で良く売れていた保険です。大手生保は今でも似たような保険を販売しています。

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