「50代に生命保険は不要」FPのアドバイスを“鵜呑みにしてはいけない”理由

専門家の助言に右往左往する夫婦
山中 伸枝 プロフィール

子供が成長すれば「生命保険」の役割は終わる?

事の発端はご主人が会社で受けたライフプラン研修でした。定年後は継続して嘱託社員として働くご主人は定年前にファイナンシャルプランナーによるお金の勉強会に参加されたそうです。

その会では、今後の年金のお話や退職金の使い方などとても有意義なお話が聞けて感銘を受けたそうです。嘱託社員となると現役の頃より収入が減りますし、ましてや年金暮らしになったらそうそう無駄遣いはできないと、一念発起して家計の見直しに乗り出したのだそうです。

ちょうど時間的にも余裕ができたので、日々の食料品の買いだしは奥さんとともに行き、なるべく安い食材を選び、光熱費の見直しにも着手し、車も燃費のよい軽自動車に買い替えたりと随分意欲的です。

これまで家計はすべて奥様にお任せだったご主人の大胆な行動変容に、奥様は少し戸惑ったのかも知れません。ご主人が意気揚々とお話をされている間、少しうつむき加減です。

 

いよいよ保険の解約に至ったお話が出てきました。勉強会でのファイナンシャルプランナーのお話では、生命保険は主に子どもが成長するまでの経済的リスクを支える目的でかけるのだから、多くの場合50代に生命保険は不要。会社員の場合、配偶者には遺族年金も出るので、問題はない。ムダな保険にお金を出し続けるのはもったいない、ということでした。

もちろん、このお話は非常に合理的で説得力があるものです。一般論としては、子供が成長すると家族の暮らしを守るための生命保険の役割は終了します。

しかし、合理的な判断がそれぞれのご家庭に合うのかというと、必ずしもそうではありません。少し時間をかけてここはご説明する必要がありそうです。

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