「50代に生命保険は不要」FPのアドバイスを“鵜呑みにしてはいけない”理由

専門家の助言に右往左往する夫婦
山中 伸枝 プロフィール

山本さんには2人のお嬢さんがいらっしゃいますが、お二人とも成人されています。国の年金制度では18歳までのお子さんには遺族基礎年金が支給されるのですが、山本さんは対象外です。

現在53歳の奥様はご自身の年金が始まる65歳までしばらく間があります。それまでの期間やはり厚生年金から中高齢寡婦加算が約60万円支給されます。つまり、いま仮に未亡人になると65歳までは遺族厚生年金が約98万円、中高齢寡婦加算が約60万円なので、合計約158万円の受け取りが試算できます。

 

そして、65歳からは、遺族厚生年金と老齢厚生年金が併せて約98万円、ここに奥様ご自身の老齢基礎年金が約78万円加わりますから、合計約176万円の年金が受け取れることが分かります。

具体的に数字が分かったところで、本当に山本さんは保険が要らないのかどうか考えていきます。

問題の生命保険は、終身保険1,000万円、定期保険2,000万円です。定期部分は65歳までで保険料の支払いも65歳まで継続します。確かに月2万円近くの保険料を定年後に継続して支払うのは負担感があります。

後編『「終身保険1000万円、定期保険2000万円」は62歳の父親には不要? お金のプロから見た結論』では、山本さんご夫婦の状況を鑑みて、筆者が考えた結論を紹介していきたいと思います。

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