「失いたくない友だち」とは

浜辺 今回の映画に出演してから、きっと取材では親友について聞かれるだろうなと思っていたんです(笑)。この作品を理解する上で、自分が「この人がいなくなったらどういう気持ちになるだろう?」とイメージしたときに、いちばん、失いたくないと思ったのがその子でした。

岸井 そんなに頻繁にやりとりしていないその子のことを、「あなただけだよ」って思ったのはどうして?

浜辺 自分が一番辛いときに、すごく普通に、そばにいてくれた。私の嫌な部分をたくさん見ていたはずなのに、離れないでいてくれて、今となってはそれを明るくイジってくれるんです。それがあったから、この関係性は、もう何をやっても壊れないだろうなとえました。ダメなときはダメって言ってくれるし、表面的にはそう見えてなくても、根本のところで、絶対的に信頼しています。

撮影/山本倫子
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岸井 いつ知り合ったの?

浜辺 私は、高校時代の友達です。高校時代って、周りには複数の仲間がいて、信用はしているけれど、信頼できていない子も多かったりしませんか? 私の中では、信用と信頼の違いって大きくて、その子のことは信頼していたから、自分の嫌なところを見せることができたんです。

当時は思春期でしたし、元々私は、自分の素の部分を見せていくのが得意じゃないので、無意識のうちに周囲に壁を作ったり、警戒したりしがちで……。でも、その子は、私が悩んで、落ち込んでいるときにそばにいてくれて、だからといって何かを押し付けることもなかった。卒業してからも、なんだかんだで縁が切れなくて、ふとした瞬間に、ゲームアプリのメッセージなんかで繋がったり。そういう何気ないやり取りの中で、信頼関係が続いている感じです。

岸井 (意外そうに)へー! 私は、その子とはしょっちゅう会いますよ! 電話やメッセージでは深くは話さなくて、必ず対面してから勢いよく話します。

浜辺 いいなぁ。私は、会うとちょっと恥ずかしくなっちゃう(笑)。会わないことの方が多いから、会うと、なんか緊張して(よそよそしい口調で)「お互い変わったねぇ〜」みたいになっちゃうんです。

岸井 それはそれで可愛い(笑)。