高松塚古墳・キトラ古墳の源流…北朝鮮「高句麗古墳群」に残る壁画の奇跡

なぜここまで保存状態が良好なのか

満身創痍の「高松塚」壁画

今年3月21日、奈良県明日香村の国宝「高松塚古墳」の石室で、極彩色の壁画が発見されてから50年を迎えた。

壁画には、方角の神である四神図(盗掘により朱雀は残っていない)や「飛鳥美人」と呼ばれる女子群像、そして天井には天文図が描かれている。この古墳が造られたのは、藤原京時代の西暦694年~710年の間だという。

「高松塚古墳」の外観(Wikipediaより)
 

しかし「高松塚古墳」は壁画に大量のカビが発生し、最終的には石室を解体して修復施設へ移した。また、同じく明日香村で発見され、四神図と天文図が描かれている「キトラ古墳」もカビが発生したため、石の壁面に塗られた漆喰ごと壁画を剥がした。

どちらも保存に失敗し、壁画を著しく劣化させてしまった。修復されたものの、もはや元の場所へ戻すことは出来ず “満身創痍”の状態にある。

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