海外から火がついたBTS人気

2012年にアメリカで、K-POPをはじめとした韓国カルチャーを紹介するコンベンション、「KCON2012」が初めて開催されました。K-POPからはEXO-Mや4Minute などが登場し、BTSも2014年以降、何度か参加しています。こういった国を挙げての活動もあり、K-POPは徐々に海外から注目されるようになっていきました。

けれど、海外に住む人がK-POPに興味を持っても、当時は今よりも韓国の音楽番組やバラエティ番組を観るのが難しい時代。なんとかしてK-POPに触れたい、という人の入り口になったのが、BTSのYouTubeチャンネルだったのです。

当時他のグループは、現在のように戦略的にSNSをやっていなかったので、独自のYouTubeチャンネルを持っていたBTSに、海外の人たちがアクセスし始めるようになったわけです。海外のアクセス数が上がるようになると、韓国のマスメディアも「BTSが海外で人気らしい」「YouTubeチャンネルにアクセスが集まっている」と記事化するようになりました。慌てた3大事務所も彼らを真似て動画配信やSNSに力を入れ始めますが、時すでに遅し。海外で人気に火がついたBTSは、逆輸入される形で国内での認知度を上げていったのです。

2014年8月、ロスであった『KCON2014』に参加したBTS。その後も海外イベントに積極的に参加した。photo/Getty Images
YouTube(KCON 2014 USA/BTS / Boy in Luv)
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「ARMYやK-POPのコアなファンの方は早くからBTSに注目していましたが、一般的な韓国大衆がBTSの良さを認知したのは意外と遅かったように思います。2017年の『DNA』、そして2018年のフルアルバム『LOVE YOURSELF 轉 'Tear'』に収録された『FAKE LOVE』の大ヒットぐらいから、ファン以外の人たちも“BTSの曲いいよね”、“BTSスゴイよね”と言い出し始めたのでは? 特にアルバムは、韓国人アーティストとして初めてアメリカの“ビルボード200”で1位になったこともあり、多くのメディアから注目されるようになりました。

YouTube(HYBE LABELS/BTS 'DNA' Official MV)
YouTube(HYBE LABELS/BTS 'FAKE LOVE' Official MV)

やっぱり初期の頃にやっていたゴリゴリのヒップホップは、ちょっとハードルが高かったんですね。今、当時の曲を流しても、それがBTSの曲だとは気づかない人もいるくらいです。色々思考錯誤を繰り返し、大衆が望むものに少しだけ寄せた曲を出したことで、彼らは一気に韓国でもブレイクしました」(Jちゃん)