2022.04.03

「維新の会は『経済的弱者の味方』」…? 有権者の「政党イメージ」を調査して見えた驚きの結果

坂本 治也 プロフィール

もちろん生活保護世帯や生活困窮世帯についての政策への評価抜きに、教育・子育て支援の政策実績だけで維新を「経済的弱者の味方」と呼べるかどうかは、本来は大いに疑問が残るところであろう。しかし、教育・子育て支援の恩恵を受けた有権者の目には、大阪維新は「私たち=経済的弱者の味方」と映ってしまうのも十分理解できる話である。こうした大阪維新への政策実績評価が国政政党である日本維新の会の好イメージ形成に一定の影響を与えているのではないか、と筆者は考えている。

ただ政策を主張として訴えるだけではなく、地方自治体での政策実績をPRすることで、常に「結果」を出しているかのような手堅い政党イメージをうまく作り出せているところに、その他の野党とは異なる維新の強みがあるように思える。

 

「一般人の感覚に近い」も1位

維新は「一般人の感覚に近い」イメージでも、他の政党を引き離して1位である。維新はポピュリズム政党に位置づけられることも多いので、これは納得の結果といえるが、2位の自民党に10ポイントも差をつけて上回っているのは印象的である。維新は一般の人々に親しみやすいイメージを最ももっている政党といえる。

こうした維新の親しみやすいイメージの形成には、橋下徹、松井一郎、吉村洋文といった維新のリーダーたちのメディア戦略、あるいは彼らの会話内容や立ち居振る舞いの庶民的特徴が影響している可能性がある。しかし、筆者らの調査ではその点を検証できるデータはないので、ここではあくまで1つの可能性として指摘するにとどめる。

「政権担当能力がある」「外交や安全保障の問題で信頼できる」イメージについては、維新は自民党には大きく遅れをとっているものの、野党の中では首位である。維新のこれらのイメージの良さは、議席面での野党第1党である立憲民主党の約2倍となっている。

他方、「党内がバラバラでまとまっていない」イメージでは、立憲民主党45.1%、自民党25.7%に対して、維新は7.8%である。実際には維新の内部にも内紛はつきものであろう。しかし、他党に比べれば維新にはそういった内紛イメージが相対的に弱い。対照的に、立憲民主党は未だに旧民主党政権の瓦解や希望の党合流時の分裂騒動のイメージを引きずっているためか、「党内がバラバラの政党」イメージが非常に強い。

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