気づけば4月。フリーランスの方は、ようやく毎年の確定申告を終え、ほっと一息ついた頃でしょうか。同時に、自分の収入や経費の使い方など、改めて「お金」と真正面から向き合うことで、「この1年はもっと改善していこう」と心に誓った人も多いはず。

そこで今回は、フリーランスや自営業の人が知っておきたい制度についてご紹介します。「お金」には、知らないと損する、知って得することがたくさんあるのです。

◆女性のためのお金の総合クリニック「エフピーウーマン」を設立後、これまで多くの相談者さんと向き合ってこられたファイナンシャルプランナー・大竹のり子さんに、お金のギモンをわかりやすく解説いただく連載「『お金の教養』を磨くためのエッセンス」。お金にまつわる知恵をぜひ手に入れてください。

フリーランスや自営業ってどんな人?

最初に確認しておきたいのが、そもそもどのような人をフリーランスや自営業者と呼ぶのか、ということです。実はフリーランスや自営業者という言葉に明確な定義はないのですが、一般的には企業に雇用されずに仕事をして収入を得ている人をこのように呼ぶことが多いようです。

いきなり余談になりますが、フリーランス(freelance)という言葉は、free(自由な)とlance(槍)という言葉が組み合わさったもの。これは、中世ヨーロッパで特定の主君に仕えずに、その都度、異なる傭兵団と契約して戦地に赴き、戦った自由兵をfreelancerと呼んだことに由来するとかしないとか。こうした由来から想像を膨らませるとイメージしやすいですね。

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ただし近年は国を挙げて副業や兼業を促進していることもあり、特定の企業の社員として給与をもらいながら、フリーランスや自営業者として継続的に仕事をし、ある程度まとまった金額の収入を得ているという人も少なくありません。こういった人は、会社員としての顔と、フリーランスや自営業者としての顔という「2つの顔」を持っているということになります。

また、「フリーランス」と「自営業」は何が違うのか、という点についても確認しておきましょう。フリーランスと自営業は、一般的に「収入を得る方法の違い」によって使い分けられます。

「フリーランス」の場合、先ほどの自由兵のように企業をはじめとしたクライアントから仕事を受注し、それを遂行することで収入を得るのに対し、「自営業」の場合には、会社を立ち上げるかどうかは別にして、自ら何かしらの事業を営み、収入を得ることがメインです。例えば、いろいろな企業からシステム開発を受注するエンジニアならフリーランス、アフィリエイトサイトを立ち上げてそこから収入を得るなら自営業者。カフェや雑貨屋さんなどお店を経営するのも自営業ということになります。