2022.04.03
# エンタメ

ウィル・スミスの「平手打ち」が、日本人が思ってる以上に「かなりマズい」理由

「暴力」「怒り」への米国人の捉え方

ウィル・スミスが犯した2大タブー

「第94回アカデミー賞」でのウィル・スミスの振る舞いが、世界中で物議を醸している。

日本時間の3月28日、アメリカ・ロサンゼルスで開催されたアカデミー賞の壇上で、俳優のウィル・スミスが、妻ジェイダの髪型をネタにしたジョークに激怒し、コメディアンのクリス・ロックの頬を平手打ちした。

「怒り」の感情のままに暴挙に出たウィル・スミス/photo by gettyimages
 

その後もウィルの怒りは収まらず、Fワード(放送禁止用語)連発で怒鳴りつけ、テレビ中継の音声が中断するほど荒れた夜になった。

ウィル・スミスのこの言動について、日本とアメリカでは受け止め方に温度差があるようだ。

例えば、日本ではSNSを中心に、ウィルの言動に一定の理解を示す声が多く上がっている。その理由として「妻のために闘ったウィルは、男らしくかっこいい」「病気の家族をイジられ侮辱されるのは耐えられないから(ビンタも含め)許容できる」というものだ。

しかし、長年アメリカに住む筆者は騒動を知った時、この一連の行動は「かなりまずい」と思った。

もちろん人の見た目を笑いにするクリスも決して褒められたものではない。しかし、それを差し引いたとしても、身体的および言葉の暴力は、いかなる状況であっても決して許されることではない。

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