2022.04.02
# 戦争 # ロシア

海外では「コストコ・ドローン」と呼ばれていた!「ヤマダ電機のドローン」とウクライナ紛争の関係について、もう一度考えよう

小倉 健一 プロフィール

防衛予算がなくても圧倒できる

まず、ウクライナで対ロシアで大活躍するドローンを「ヤマダ電機で買えるドローン」と書いたが、筆者はヤマダ電機の広告塔ではない。当たり前のことではあるが、きちんとお伝えしておきたい。と同時に、ヤマダ電機を貶める意図もない。記事を読んでもらえればわかることだが、シンプルに、現在起きていることを表現しただけだ。

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今回は「ヤマダ電機で買えるドローン」と表現したが、米国では、同ドローンのことを「コストコ・ドローン」と呼んでいる将軍がいる。防衛産業にも投資をするベンチャーキャピタル・LuxCapital社のジョシュ・ウォルフ氏は、米サイト「TechCrunch+」でこう指摘する。

「まったく新しい空中の脅威も出現している。安価で暴力的なドローンの群れは、人間が操作することなく迅速に展開することが可能だ。米国のフランク・マッケンジー将軍は最近、倉庫型小売店にちなんでこういったドローンを『コストコ・ドローン』と呼んでいるが、わずかな防衛予算しか持たない国でさえも、武装した米軍を圧倒することができるようになるだろう」

つまり、アメリカでは「コストコ・ドローン」と呼ばれているのだ。2021年11月23日に発売された〈DJI MA3FMC DJI Mavic 3 Fly More Combo ドローン〉は、ヤマダ電機で税込34万1000円で販売しており、購入すればヤマダポイントが3410ポイントつく。

 

日本のコストコオンラインには、残念ながら、ドローンの販売がないようだが、CHERISHというサイト「コストコでドローンが買える?値段や性能・注意点など総まとめ!」には、2018年の情報として、「DJI社 MAVIC PRO」が12万9801円で販売されていたようだ。購入すればコストコポイントが1298ポイントついた計算になる。エグゼクティブ会員なら2596ポイントだ。

コストコ・ドローンと呼んでも良かったが、日本人にそこまで馴染みのあるとは言えないかもしれないコストコよりも圧倒的な家電シェアを持つヤマダ電機に敬意を表したのである。

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