2022.04.07
# アメリカ

ウクライナがとどめか、ベトナム、イラク等の教訓を生かさぬ米国

ソ連崩壊後、一人勝ちと勘違い

「第1次冷戦」と「第2次冷戦」

今まさに、3月29日公開「まさかRIC=露印中が大同団結?『第2次冷戦』の世界の本音とは」で述べた「第2次冷戦」が始まろうとしている。

1975年4月30日、サイゴン陥落、アメリカ大使館から脱出する民間人 by Gettyimages

そこで、改めて「第1次冷戦」を振り返ってみたい。その特徴はおおむね次の3つに集約されると思う。

1.米ソという超大国の直接対決では無く、朝鮮半島やベトナムなどでの「代理戦争」
2.常に世界がさらされる「核戦争」=「人類滅亡」の恐怖
3.資本主義と共産主義との対立

1については、第2次冷戦においても、ウクライナで「代理戦争」が行われているのは明白だ。第1次冷戦においては、米軍が侵攻しソ連や中国が武器供給などで後押し(直接対決を避けるため)することが一般的であったが、第2次冷戦ではロシアが侵攻し米国やNATOなどが後方支援する形である。

2については、日本人はかなり鈍感だが、海外では第2次冷戦における核戦争の恐怖がかなり意識されている。

3月18日公開「プーチンだけが悪玉か―米国の『幅寄せ、煽り運転』がもたらしたもの」で述べたような、バイデン大統領の稚拙かつ強引なロシアへの「追い込み」によってプーチン氏が核ボタンのスイッチに手を伸ばす可能性がかなり高まっている。

そうでなくても、昨年4月1日公開「居眠りジョーはいつ目覚めるのか? バイデン政権の『寿命』を考える」5ページ目「核ミサイルスイッチ問題」で述べた通り、2020年大統領選挙におけるバイデン氏の「ごり押し当選」以来、「米国大統領が核ミサイルのスイッチを押す可能性」はかなり高まっているのだ。

 

3が今回の第2次冷戦との最も大きな違いだ。第1次冷戦において米国は「反共」を大義名分にして西側世界を結束させた。そして、1990年を挟んだベルリンの壁とソ連邦の崩壊によって、西側資本主義陣営が東側共産主義陣営に勝利した(ように見えた)。

だが、実のところ1989年の「64天安門事件」でソ連と同じような危機に直面した中国は、見事にそれを乗り切り「改革・開放」を続行。米国を追い上げる位置にまで到達している。

この点は、第2次冷戦を考えるうえで極めて重要である。

関連記事