我々は露・中に依存している
もちろん、現在でも米国は世界のGDPの4分の1を生み出す大国ではあるが、「圧倒的」とは言い難くなってきている。今のところ2番手につけている共産主義中国は、経済面において、かつてのソ連邦以上に米国に肉薄している。
また、ベトナムを始めとする新興国もそれなりの存在感を見せ始めている。その背景には、「グローバリズム」(最適地生産)によって、世界中に製造業を始めとするビジネスが移転したことがある。
欧米や日本がロシアに比べて「中国問題」に関して甘い態度をとるのも、特に生産面において「中国依存」が著しいことが原因の一つと考えられる。ロシアに関しても、欧州の天然ガス供給問題に代表されるように、エネルギーや食料での西側のロシア依存が大きい。