2022.04.07
# アメリカ

ウクライナがとどめか、ベトナム、イラク等の教訓を生かさぬ米国

ソ連崩壊後、一人勝ちと勘違い
大原 浩 プロフィール

ベトナム戦争に懲りずに

1975年にサイゴンが陥落したときに、米国は惨めな「事実上の敗戦」を実感したはずである。北ベトナムの侵攻におびえ必死にヘリコプターにしがみつく人々を振り払いながら、「最後のヘリコプター」が飛び立つシーンは、その象徴として世界中で流された。

しかし、それから15年ほどしか経っていない1991年1月に、米国は懲りずに湾岸戦争を始めた。その結果が建国以来と言われる圧勝であったことが再び不幸が始まる前兆であったのかもしれない。

 

2003年には、「全く証拠が無い」大量破壊兵器を理由にイラクに侵攻。また、前記、「まさかRIC=露印中が大同団結?『第2次冷戦』の世界の本音とは」冒頭で述べたように、「匿った」というだけの理由でアフガニスタンに侵攻した。

まさに、ドラえもんに登場するジャイアンのように「俺様に逆らうなら、げんこつをお見舞いしてやる!」式の行動が、イスラムテロリストだけではなく、善良なイスラム市民をも反米にしたことは想像に難くない。

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